カラコンは就寝中に装着しても大丈夫ですか?
結論から言いますとカラコンをつけたまま就寝するのはダメです。絶対にやめましょう。
その理由として以下のことがあげられます。
・目が傷つきやすくなってしまう(角膜の表面の涙の交換がしづらくなると、目は乾きやすい状態に陥ります。そうなることで乾燥して目には見えない細かい傷ができて、それがドライアイなどの症状にもなってしまうんです。
・瞳が呼吸できない!角膜が酸素不足になってしまう(目の角膜には血管がありませんので、大気にある空気から酸素を吸収する必要があります。カラコンをしていると酸素が遮断されてしまい、酸素不足を引き起こしてしまうんです。
・雑菌が増殖してしまう!(瞬きをしないので、涙で汚れを流すなどができなくなってしまう就寝時に一日つけていたカラコンをそのままにしてしてしまうと、ばい菌などが瞳の上で増殖してしまうリスクがあります)
・翌日に瞳にはりついてしまい外せなくなることも!(寝ている間は瞬きをしないので、涙液と呼ばれる成分が少なくなっています。
そして、徐々に角膜に張り付いてしまうのです。無理に外そうとして角膜を傷つけてしまう危険性もあります。
・「角膜上皮細胞」 と、内側にある 「角膜内皮細胞」を傷つけ視力低下の可能性もあります。この細胞で私たちの視力は保たれているのですが、酸素不足に陥ると細胞が傷つけられてしまい、視力が落ちます。そしてこの細胞は再生しないため回復することはありません。最悪失明の可能性もでてきてしまうんです。
なので、絶対にカラコンをつけたままでの就寝はアウトです。
また失明にならなかったとしても、ドライアイ、目の異物感、痒み、目の痛み、眼瞼下垂(がんけんかすい)などの症状にも悩むことになってしまうかもしれないんです。
もし、そのまま寝てしまった時の対処法として、洗面器に水をはり、そこで優しく瞬きをしながら外す、目薬をいれて、ゆっくりと瞬きを数回してから外すなどが大切です。